エクオールって?


アンチエイジング  |

現代人には、エクオールを作れない人が増えているというのをご存知でしょうか?
え?そもそもエクオールってなんだって?

まあ、そもそもエクオールがなんだか分からないという人もまだまだ多くて当然だと思います。よほど、健康・美容情報に興味があるという人でないと知りえない情報であることは間違いありません。それでは「腸内フローラ」という言葉はご存知でしょうか?「腸内フローラ」とは腸内に住む菌の状況のことを指す言葉です。人間の小腸から大腸にかけては、さまざま細菌がグループを形成してまとまっています。これを顕微鏡でのぞくとまるでお花畑のように見えることから「腸内フローラ」という用語が生まれました。つまり、「エクオール」とはこの腸内フローラの中で作られる菌の一種になるのです。

エクオールは、女性の健康や美容や精神面に大きな影響を与える成分「エストロゲン」とよく似た仕事をします。エストロゲンは、多くても少なくてもいけません。ちょうどよいバランスが保たれることで初めて女性にいい効果をもたらすのです。そのエストロゲンの増減を調整してバランスよく保つ働きをするのがエクオールになります。エストロゲンの代替物とでも考えればいいでしょう。

エクオールが腸内にあることで、PMS(月経前症候群)、メタボ、乳がん、骨粗鬆の予防や改善につながります。とてもいい菌なのですが、現代人はこのエクオールが作れない人が増えています。そもそも、エクオールは作れる人と作れない人がいます。これは体質のようなもので日本人は2人に1人が作れるぐらいの割合だそうです。しかし、最近は10代、20代のエクオール生産率が落ちてきているといいます。詳しい理由は分かっていませんが、恐らく豆の摂取量が若い人ほど減っているということが原因になっているようです。エクオールは、大豆イソフラボンに含まれるダイゼインが腸内細菌の働きでエクオールに変換されてできるものだからです。つまり、エクオールを体内に取り入れる(産生する)には大豆イソフラボンを多く含む食材を摂取することがなによりも重要なのです。

腸内フローラの形成は、離乳期からの食生活が大きく影響すると言われています。よい腸内フローラを形成するためにも、小さいお子さんがいらっしゃるご家庭は、ぜひ毎日の献立に大豆食品を取り入れることをお勧めします。余談ですが、そう考えると日常的に納豆を食べる茨城県民は日本トップクラスのエクオール生産率なのかもしれませんね。


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